酸化鉄で描かれる赤絵は南宋時代の中国に誕生した後に日本に伝播しましたが、伊万里や京都そして九谷でその装飾を発達させ現在に至ります。見附は、伝統的な赤絵の作風に従い人物や花鳥も描きますが、繊細な線描で描かれる独特の文様やパターンは特徴があり魅力的です。超絶的な技術はもちろんのこと、瓔珞(ようらく)や七宝文と呼ばれる古くから伝わる文様を部分部分で用いながら、これまでなかったような全体イメージを獲得することに成功しています。この傾向は中心を生かした大皿に描かれる作品にとりわけ顕著でひとつの到達点に達しているかのようです。
見附正康は、1975年石川県生まれ。1997年、石川県九谷焼技術研究所卒業後、福島武山に師事し九谷に伝わる赤絵の技術を取得しました。現在も加賀市に在住し制作しています。近年の展覧会に「工芸未来派:工芸ブリッジ」EYE OF GYRE、東京(2017年)、「REVALUE NIPPON PROJECT」パナソニック 汐留ミュージアム、東京(2016年)、「『工芸未来派』 アメリカ巡回展」The Museum of Arts and Design、ニューヨーク(2015年)、「LOGICAL EMOTION - CONTEMPORARY ART FROM JAPAN」の巡回展としてMuseum of Contemporay Art in Krakow, ポーランド・クラクフ、KUNSTMUSEUM MORITZBURG HALLE (SAALE)、ドイツ、Museum Haus Konstruktiv、スイス・チューリヒ(2014-15年)。主な受賞歴として「第39回 伝統文化ポーラ賞 奨励賞」(2019年)、「第九回パラミタ陶芸大賞」(2014年)。
-
見附正康「無形にふれる」POLA MUSEUM ANNEX、東京
2020年1月15日見附正康は2020年1月18日(土)から2月16日(日)まで、POLA MUSEUM ANNEXにてポーラ伝統文化振興財団40周年記念展「無形にふれる」に参加いたします。 展覧会情報 展覧会名 : 無...Read more -
「TAIPEI DANGDAI Art and Ideas」1月16日-19日 ブース:B20
2019年12月22日オオタファインアーツは2020年1月16日から19日まで台北で開催される「TAIPEI DANGDAI Arts & Ideas」に参加いたします。 弊廊はブースナンバーB20にて草間彌生、竹...Read more -
草間彌生、照屋勇賢、見附正康「現在地:未来の地図を描くために[2]」金沢21世紀美術館
2019年9月14日草間彌生、照屋勇賢、見附正康は2019年10月12日(土)から2020年4月12日(日)まで金沢21世紀美術館にて「現在地:未来の地図を描くために[2]」に参加いたします。 展覧会情報 展覧会名 : ...Read more -
見附正康 第39回 伝統文化ポーラ賞 奨励賞受賞のお知らせ
2019年8月7日見附正康は「第39回 伝統文化ポーラ賞」にて奨励賞を受賞いたしました。応援してくださったみなさまに心より御礼申し上げます。Read more