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マーティンゴヤ・ビジネス(MGB)は中国杭州を中心に活動するアーティスト・コレクティブです。2017年の創設以来、コラボレーションした作家の数は400名に上ります。
画家や彫刻家だけでなく、ビデオアーティスト、劇作家、タトゥーアーティストまで。MGBの活動が豊かになったのは、そこに集う人たちのおかげです。既存のアート表現や概念をみんなで打破していきます。
このたびは、オオタファインアーツ東京で、ヨアダ、チルチル、パパペピアのメンバー3名の作品を出展する運びとなりました。2020年6月16日にオープンする展覧会「Pet Shop Guys: Lost in Tokyo」にぜひお越しください。
ーチェン・ラン(アーティスト、MGB創設人)
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"Pet Shop Guys: Lost in Tokyo", Ota Fine Arts Tokyo (2020), Filming by: Kanichi Kanegae
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ヨアダ (1987年生まれ、杭州にて活動)
ヨアダは偉大な物語からあえて距離をとり、自身の日々の物語や生活の断片を基に製作を展開する。幼少期の記憶から蘇るアニメやビデオゲームのキャラクターがよく作品のテーマとして用いられる。彼の作品は、大衆文化や社会の現況に対する彼の態度だと言ってよいであろう。巷に溢れるイメージ群を直接的に、暴力的に、また時に邪悪に解体していくのである。
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チルチル(1990年生まれ、上海にて活動)
ChillChillは「3D Internet artist」と自称する作家である。彼にとって、3DCGソフトフェアは単なる媒体ではなく、新たな考えと課題を生み出すシステムである。彼の好奇心から、様々なスケールの仮想世界が生まれ、それは彼が発見したオブジェクトやアルゴリズム、そしてCG効果から構成されている。彼らの作品は、神話やシェアリングエコノミー、グローバリゼーション、新植民地主義などと相互に関連する。
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A BRAVE NEW WORLD
2019, Single channel video with sound, 3'48"
USD 3,500.-
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パパペピア(1987年生まれ、杭州にて活動)
パパペピアの創作は、原始、単言語、視聴覚の間にある不思議な関係性に対する彼の探索から生まれる。彼はプラスチックなどの素材を複合的に用い、「あ」という音がもつ世界を表現する。
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展覧会「Pet Shop Guys: Lost in Tokyo」についての詳細は、こちらをご覧ください。
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Installation views of "Pet Shop Guys: Lost in Tokyo", Ota Fine Arts Tokyo (2020)
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マーティンゴヤ・ビジネスについて
マーティンゴヤ・ビジネスは作家チェン・ランによって創設され、主流文化とは距離を置く若者文化を広める先駆的なプラットフォームとして機能している。既存のアートシステムに組み込まれず、多様なアートの実践に対するサポート、また中国の若手作家の発掘に尽力している。マーティンゴヤ・ビジネスは今日のトレンドや前衛的なファッション文化と軌を一にし、その独自路線を基に新たなビジュアル文化を形作ろうとしている。コレクティブの名称は、ハリウッド映画「SPY」(2015)からヒントを得てつけた、チェン・ランの黒猫「マーティンゴヤ」の名前から取ったものだという。