天地無用: ヨアダ

Overview

オオタファインアーツでは、中国人作家ヨアダの弊廊初個展「天地無用」を開催いたします。1987年福建省生まれで現在杭州市を拠点に活動するヨアダは、インターネット上のイメージや身の回りにある日用品からインスピレーションを得て、主にペインティングを制作しています。本展では、人気のオンラインビデオや野生動物のドキュメンタリーからモチーフを得た作品を発表します。パンダや牛、シマウマ、チーターなど様々な動物が、そのつぶらな瞳とは対極にあるプロレスラーのような隆々とした筋肉やギラギラした分厚い金色のチェーンなどのモチーフと組み合わされ、全く新しいイメージへと変換されます。近年、ヨアダはアクリル絵具とスプレー塗料を多用しています。蛍光色のスプレーによる柔らかくぼやけた色面は、クリアな輪郭線や厚く盛られた金色のペイントを引き立てるだけでなく、独特のファンシーで怪しげな魅力を生み出します。ユーモラスかつ露骨なイメージや独特な作品タイトルは、人々が描かれる対象に抱くありふれた印象を鮮やかに壊すことにも成功しています。中国都市部の消費社会やサブカルチャーを経験してきた若手作家が生み出す、現代中国のダイナミックな表現をお楽しみください。

 

また、弊廊ビューイングルームではヨアダと同じく「マーティン・ゴヤ・ビジネス」に所属する注目の若手作家Lazy Back HomeXu Danqingの展示も行います。合わせて、ぜひご高覧ください。

 

今年の夏に公開されたヨアダのオンラインビューイングルームについては、こちらをご覧ください。

 

[ヨアダ(尤阿达)] 1987年、福建省生まれ。2011年に中国美術院を卒業し、現在は杭州を拠点に、映像作家チェン・ランが設立した作家グループ「マーティン・ゴヤ・ビジネス」で活動。主な個展に「¥OUADA」Common Place、北京(2021年)、「Play Me Love YOU」Swim Gallery、ロサンゼルス(2018年)。主なグループ展に「New ERA F.E.S.T」K11、上海(2020年)、「Pet Shop Guys: Lost in Tokyo」オオタファインアーツ、東京(2020)、「How Do We Begin?」X Museum、北京(2020年)。

Works
Installation Views