「 」: 梅田哲也
展覧会初日[10月29日 (土) ]は作家が在廊いたします。
7CHOME
東京都港区六本木7-21-24
MODULE roppongi 101
7chome@otafinearts.com
開廊時間
12:00 - 18:00
[日・月・祝 休廊]
梅田哲也は空間の構造や特徴を深く観察し、そこにミニマムな素材を持ち込むことでサイトスペシフィックなインスタレーションを制作します。今展で梅田は、7CHOMEの真っ白な空間にガラス玉やロープなどを配置します。それらが光、動き、音といった現象を伴って場に干渉しながら、全体がひとつの作品として調和するさまは、空間そのものが伸び縮みするかのようなフィジカルでドラマチックな効果を与えます。また、その場で見出した事物を即座に組み立て、モノと場とのコミュニケーションにより作品を成立させるという過程は即興音楽のようでもあり、時間軸を持った体験は演劇的であるともいえます。
梅田はこれまで美術館や画廊のみならず、むしろ洞窟や山頂、水辺などの屋外や、古い日本家屋、使われなくなった商業ビルなど、通常展示に用いられることのない空間で多く作品を作り出してきました。空間や場は、それらが経てきた「時間」、そして時間の堆積としての「歴史」と切り離すことができません。梅田は空間や場の置かれた環境や歴史に寄り添いながら、作品が生みだす新たな時間軸をそこに交差させることで、目の当たりにする人の固定された感覚に揺さぶりをかけ、新たな歴史、果てしない時間への想像を掻き立てます。
今年新たに六本木にオープンした弊社ビューイングルーム”7CHOME”の空間を梅田がどう変容させるのか、ぜひご高覧ください。
[梅田哲也] 建物の構造や周囲の環境から着想を得たインスタレーションを制作し、美術館や博物館における展覧会のほかに、オルタナティブな空間や屋外において、サイトスペシフィックに作品を展開する。パフォーマンスでは、普段行き慣れない場所へ観客を招待するツアー作品や、劇場の機能にフォーカスした舞台作品、中心点をもたない合唱のプロジェクトなどを国内外で発表。また先鋭的な音響のアーティストとしても国際的に知られている。近年のパフォーマンス作品に「リバーウォーク」(Kyoto Experiment 京都国際舞台芸術祭、2022年)、「Composite: Variations / Circle」(Kunstenfestivaldesarts、ブリュッセル・ベルギー、2017年)、「INTERNSHIP」(国立アジア文化殿堂、光州・韓国、2016年/TPAM、 KAAT神奈川芸術劇場ホール、2018年)など。近年の展覧会に「リボーンアート・フェスティバル」(石巻、2019年-)、「東海岸大地藝術節」(台東・台湾、2018年)、個展では「梅田哲也 イン 別府『O滞』」(大分、2020-2021年)、「うたの起源」(福岡市美術館、2019-2020年)「See, Look at Observed what Watching is」(Portland Institute for Contemporary Art、ポートランド・米国、2016年)がある。