Recent Works: 久門剛史
久門剛史による近作平面作品を発表致します。
薄く白いカーテン生地を通して柔らかくも明るい外光が入る7CHOMEの壁に、木枠のフレーム形状をした作品が並びます。表面の透明な板が丸くくり抜かれ、くり抜かれた丸が少し斜めにズレているフレーム、フレーム自体が斜めに切断され、切断面がズレているフレーム。それぞれのフレームにはどこかにズレが生じています。こうあるべきと人間が定めた枠組みを斜めから見て疑問視し、枠のなかの世界から逸脱しよう、枠をズラそうとする挑戦こそが美術の魅力と考える久門にとって、今展の作品は自身の美術に向かう姿勢を具現化したものと言えるでしょう。久門の制作全般に通底する基本的なコンセプトを抽出したような展覧会です。どうぞピラミデビルの「River」展と合わせてご高覧ください。
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「久門剛史 Recent Works」
2022年8月20日(土)-10月8日(土)
日・月・祝 休廊 12:00 – 18:00
会場: 東京都港区六本木7-21-24 MODULE roppongi 101
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Tsuyoshi HisakadoUntitled (self-portrait #2), 2022glass, acrylic, lauan wood80 x 60 x 4.8 cm
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Tsuyoshi HisakadoUntitled (self-portrait #3), 2022Acrylic board, brass, varnish, lauan wood62 x 48 x 4.8 cm
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Tsuyoshi HisakadoUntitled (self-portrait #5), 2022Acrylic board, varnish, lauan wood62 x 52 x 6.4 cm
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Tsuyoshi HisakadoUntitled (self-portrait #4), 2022Acrylic board, varnish, lauan wood62 x 49 x 4.8 cm
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Tsuyoshi HisakadoPause - strobe -, 2021Brass, lens, chalk ground, wood panel84.1 x 59.4 cm
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Tsuyoshi HisakadoCrossfades - strobe -, 2021Brass, lens, chalk ground, wood panel84.1 x 59.4 cm