福澤エミ
福澤エミは、1946年東京に生まれたアーティストです。 長年ドローイングや立体作品を制作してきましたがその作品はこれまでほとんどといってよいほど発表されずにいました。その一方で建築およびデザインワークは「ネスト」という特異な考えをベースに多様な展開を見せてきました。近年の代表作としては、磯崎新監修の岐阜北方住宅プロジェクトのパヴィリオンや大林組東京本社アートプロジェクトでの設置作品、鹿児島県霧島野外彫刻プロジェクトでの作品設置などがあげられます。
このたびの個展で出品されるのは、熱帯性原生林に触発された有機的なラインや形態を備えたきわめて原初的なドローイングのかずかず。また、それらがはらむエネルギーの受容器(レセプター)としての立体などを出品します.見る者の感覚に強く働きかけるオルガニックな曲線と知覚的にシンボライズされた具体的な形が妙を産み出します.美しいということと、その中に住まいたたずむこと、内と外が交感することをもう一度考える展覧会です。