アキラ・ザ・ハスラー
オオタファインアーツでは10月27日よりゲイ・ホストでありドラァグ・クィーンでもあるアキラ・ザ・ハスラーの展覧会を開催します。
アキラは1993年より大阪・京都のナイト・クラブでダム・タイプのメンバーとともにグループ「ザ・バイターズ」としてドラァグ・クィーンとしてその活動を始めました。 他の二名のメンバーもアキラもセックス・ワーカーであることからバイターズと名づけられましたが、そのパフォーマンスはHIV予防のための安全なセックスを教え、またあるときは他者とどのような関係を築くかを示唆する興味深い内容でした。 98年にはパリの国立高等美術学院での展覧会に招待され99年には私どもオオタファインアーツやワタリウム美術館での「ゲーム・オーバー」展に参加し、この春には毎日を綴った「売男日記」も刊行されました。
今回の展覧会はアキラ・ザ・ハスラーとしての初個展。 お客とのやり取りやボーイフレンドとの日常を記録した組み写真の作品、また金銭が介在する同性間のセックスという場面でどのようなコミュニケーションが成り立ちどのような誤解が意味を持つのかを扱ったヴィデオ作品が発表されます. ヘテロな性差をもつ人たちにとっても多くの示唆を与える内容となることでしょう。どうぞご高覧下さい.