アニマル・ガーデン: さわひらき、小沢剛、竹川宣彰、草間彌生、杉本博司、立石大河亞、長澤蘆雪、円山応挙
古来、愛玩動物(ペット)や家畜、野生動物を問わず動
物は私たちにとって身近な存在でした。 ある時は畏怖
の対象であり、またある時は権力の象徴であったり実際
的な食物であったりと、人間の生活に不可欠な存在とし
てそのプレゼンスは必須であり、美術の世界もその例外
ではなくこれからも変わることはないでしょう。その関
係は彼らも人間同様に生きにくくなった現在も変わるこ
とはなく、現代美術と呼ばれている分野でもさまざまな
動物の姿が見ることができます。
本展では古代中国の漢時代の動物俑や北魏の騎馬像、江
戸絵画の黄金時代を飾る円山応挙や長澤芦雪、現代作家
では現代の虎図が出色の立石大河亞、杉本博司のジオラ
マ・シリーズにギャラリー・アーティストのさわひらき、
小沢剛、草間彌生の動物をモチーフにした20作品を展
示いたします。
とかく難しいといわれる現代美術を親しみのある動物を
通して、また古美術における動物像と比較しながら鑑賞
できる展覧会です。