Telling Tales: リウ・チュアン、リャオ・ジエカイ、キリ・ダレナ

Overview

オオタファインアーツでは、年々注目度が増すアジアのアートシーンのなかでも特に発展著しい映像作品を紹介するグループ展「Telling Tales」を開催します。シンガポール、フィリピン、中国による自国を舞台とした作品を紹介する今展では、光を当てなければ闇に埋もれてしまいそうな苦境で生きる民衆に目を向けつつ、変容を続けるアジア各国を美しく映し出します。

シンガポール出身のリャオ・ジエカイ(1984年生れ)は、アーカイブ映像と個人の記録映像を組み合わせることにより、自国における知られざる歴史を読み解きます。
―上映作品:《Bukit Orang Salah》 (2013年)

キリ・ダレナ(1975年生れ)は、彼女の出身国であるフィリピンの社会的な不平等や不正に焦点を当てた作品を制作しています。
―上映作品:《Red Saga》 (2004年)

リウ・チュアン(1978年生れ)は、パフォーマンスと急速に進化する中国の風景を探求することにより、強大な国家における個人主義のありようを読み解きます。
―上映作品:《Untitled (The Festival)》 (2011年)

今グループ展が個々の作品、国々の理解をさらに深め、そして映像作品の表現の可能性を考える機会を提供できれば幸いです。