草間彌生 新作絵画: 草間彌生

Overview

オオタファインアーツでは、10月26日より「草間彌生 新作絵画」展を開催致します。

草間彌生が取り組む最新の絵画シリーズ「わが永遠の魂」は2009年より制作が始まり、現在までの3年の間に早くも220点を超える、多作な草間の画業の中でも最大規模といえるシリーズへと成長しました。同シリーズはロンドン、テートモダンにより企画され欧米を巡回した回顧展で初めて発表され、展覧会最後の部屋を鮮やかに彩り突出した独自性で広く注目を集めています。
初期からの草間作品に特徴的な網、水玉といったモチーフを反復的に多用しつつも、具象と抽象を即興的に画面に織り交ぜ、メタリックカラーに極彩色を組み合わせる眩い色彩感覚をもって完成するこれらの絵画は、不協和音とも形容できる突き抜けた独自性をもち、これまでの草間作品を見慣れた我々を圧倒します。予期せぬ色彩の衝突、これまでに試されたことのないパターンの組み合わせ、中心と周縁の積極的な不調和など、全体的な統合やおさまりを拒否する相反しあう要素がここには共存しています。それは成熟というよりもむしろ、「1000点でも2000点でも描きたい。死んでもまだ描き続けたい」と語り、絶えず革新を続ける壮絶な天才の在りよう、そのものといえるでしょう。

本展では、現在進行形のシリーズより選りすぐりの新作を来年2月初旬までに渡る会期2部構成で展示いたします。

終わりは新たな始まりのようです。

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