さわ ひらき

さわひらきは、おびただしい数の模型の飛行機が部屋を飛び交う映像作品「dwelling」(2002年）で若手作家の登竜門であるEast International Awardを受賞するという鮮烈なデビューを飾りました。初期作品は、この飛行機が飛び交う作品と同じように室内で展開され、現実ではありえない出来事や風景がモノクロの映像に収められています。「spotter」では飛行機を観察する小さな人たちが台所のレンジ上に集まり機影を追い、「migration」では主人のいない家の中を人や馬、ラクダ、鳥たちが音も立てずにパレードのように振る舞います。近年は映像と展示空間が互いに干渉しあうような作品に取り組んでいます。彼の作り出す現実と似ても似つかない世界は観客の想像力を掻き立てます。

［さわひらき］1977年石川県生まれ。2003年ロンドン大学スレード校美術学校彫刻科修士課程修了。ロンドン在住。おびただしい数の模型の飛行機が部屋を飛び交う映像作品《dwelling》(2002年）で若手作家の登竜門であるEast International Awardを受賞。初期作品はこの飛行機が飛び交う作品と同じように室内で展開され、現実ではありえない出来事や風景がモノクロの映像に収められている。近年は映像と展示空間が互いに干渉しあうような作品に取り組んでいる。近年の主な個展に「flown」Parafin、ロンドン (2022年)、「/home」オオタファインアーツ東京、東京 (2021年)、「MEMORIA PARALELA」ナバーラ大学美術館、スペイン（2019年）、「Latent image revealed」KAAT神奈川芸術劇場、神奈川（2018年）、「Under the Box, Beyond the Bounds」東京オペラシティアートギャラリー、東京（2014年）。その他、「旅と想像／創造　いつかあなたの旅になる」、東京都庭園美術館、東京 (2022年)、「開館30周年記念展 ふたつのまどか ー コレクション×5人の作家たち」DIC川村記念美術館、千葉（2020年）、「第11回恵比寿映像祭」東京都写真美術館、東京（2019年）等、国内外のグループ展や国際芸術祭に多数参加。